あるケミストの独り言(winchemwinの日記)

ケミスト(化学者)の視点で、面白そうな情報(シミュレーション関係など)を発信

Pythonの活用例について(fit ファイルの利用 その2:Cateye社 Avventuraのデータからー横軸距離のグラフ作成)

 前回は「fit」ファイルの読み込みと簡単なグラフ(横軸=時間)の作成を行いました。今回は読み込んだデータを少しアレンジしたグラフの作成を行いたいと思います。

 グラフとして、横軸が時間でも視覚化としては問題がない場合も多いのですが、公道を走っている場合、信号などのいろんなシチュエーションで止まったり、速度が意図せず変化することもありますので、他のファクターでグラフ化した方がイメージしやすい場合もあります。今回は横軸を距離でグラフ化してみました。といっても、コード的には特に難しいことはなく、下記コードでX 軸にデータフレームからの「dinstance」の値を設定し、ax.plotにX軸も記載することでOKです。

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距離と標高 グラフ化 コード

以上のコードでグラフ化したのが、下記のグラフになります。

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標高のグラフ(横軸=距離)

 前回のグラフ(参考 下記)と比べて、形状が対称形できれいにとなっているのがわかるかと思います。同じ坂を登って、下っているので本来は坂の形としては対称の形状となるはずですが、横軸を時間にすると、坂の上りに時間がかかり、下りは時間がかからないので、いびつな形となってしまっていました。

 

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標高のグラフ(横軸=時間)- 前回作成のもの

 以上、今回はX軸に時間以外のものを設定したグラフを作成してみました。

  次回はY軸を他のパラメーターにしたグラフの作成について、紹介したいと思います。