あるケミストの独り言(winchemwinの日記)

ケミスト(化学者)の視点で、面白そうな情報(シミュレーション関係など)を発信

pythonの活用例について(fit ファイルの利用 その8:Cateye社 Avventuraのデータからーヒルクライムデータ-斜度別平均速度)

 前回の記事で、ヒルクライム関連するデータとして斜度のヒストグラムの作成を紹介しました。今回はヒルクライムデータの分析として、坂の斜度ごとの平均速度の算出を行ってみます。坂の斜度に応じてどのぐらいのスピードで走っているか興味のある方の参考になればと思います。

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斜度ごとの平均スピードの算出-コード

 最初に平均速度のデータを格納するリスト(AveSpeeds)を用意しておきます。Avventuraでは斜度は0.5%刻みで記録されているので、for文以下で(上記コードでは記載していませんが、予めnumpyをインポートしておく必要があります)斜度0.5%〜18%までの0.5%刻みのスピードの値を取得した上で、平均値を算出しています。スピードはm/sで記録されているので、km/hに変換した上で、AveSpeedsに格納しています。

 得られたAveSpeedsのリストは改めてpandas のデータフレームとして処理し、各斜度ごとの平均スピードを打ち出しています(下図)

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斜度別の平均スピード 1

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斜度別の平均スピード 2

 斜度に応じた自分の実際のスピードが詳細に把握できます(私自身のスピード値が遅いのはお恥ずかしい限りですが・・・)。当然ながら斜度がきつくなるに従ってスピードが落ちてきています。この様子をグラフで表したのが下図になります。

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斜度別の平均スピードのグラフ

  ヒルクライム時の斜度に応じたスピードの変化の様子が詳細にわかるかと思います。走行時にもある程度はスピードの把握はしているかと思いますが、改めてデータとして確認するには役立つのではないかと思います。ご参考になれば幸いです。

 次回は平均斜度、斜度の分布のデータの算出について紹介したいと思います。