あるケミストの独り言(winchemwinの日記)

ケミスト(化学者)の視点で、面白そうな情報(シミュレーション関係など)を発信

pythonの活用例について(fit ファイルの利用 その15:Cateye社 Avventuraのデータからーアプリの作成)

 前回までの記事で、fit ファイルをもとにpython で様々な解析を行ってきた例を紹介してきました。それぞれの解析は紹介したコードを参考に処理してもらえればできるかと思いますが、やはりいちいちコードを書いて実行するのは・・・ということでtkinter を使って簡単なアプリを作ってみました。下記が作成したアプリを立ち上げた画面になります。

 使い方ですが、「解析用のファイルを選択」と書かれたところの下にある「選択」ボタンを押して、解析用のfit ファイルを選択します。選択したファイルが上の空欄のところにディレクトリも含め表示されたらOKです。

 次に選択したfitファイルの解析範囲を設定するため(解析範囲を距離で設定)、その下の「解析範囲を設定」ボタンをおします。

アプリ メイン画面

 次に選択したfitファイルの解析範囲を設定するため(解析範囲を距離で設定)、その下の「解析範囲を設定」ボタンをおします。すると別画面に標高/距離のグラフが表示されます。(下図)グラフを参考にしながら、「解析開始点」、「解析終了点」を入力して解析したい範囲を指定します。数値を入力し終えたら、右下の「実行」ボタンを押して、解析範囲の設定を実行します。

解析範囲の設定画面

 解析範囲の設定が終わると、下図のように解析範囲がメイン画面に表示されます。

 

設定範囲の表示(解析範囲設定の結果)

 次にメイン画面の「作成するグラフ、データ等を選択してください」書かれている下のプルダウンメニューから行いたい処理を選択します。選択した処理はその下の「実行」ボタンを押すことで実行されます。解析結果は別画面で例えば下図(いくつかあります)のように表示されます。解析結果の表示画面で表示画面の拡大縮小や画面の保存も行うこともできます。

距離/速度、勾配のグラフ

 

ヒストグラム(勾配)

 

バイオリンプロット(勾配)

激坂ファクター

 読み込んだファイルはメイン画面の一番下の「データ保存」のボタンを押すことでcsv形式のファイルに保存することも可能です。

 シンプルなアプリですが、よかったら試してみてください。

 

 尚、このアプリのコード(英語版)は下記のgithub にMITライセンスで公開していますので、そちらから利用してみてもらったらと思います。

 

github.com