前回の記事で電荷計算についてについて紹介しました。今回は双極子モーメントの計算について紹介したいと思います。
今回もターゲット分子はアセトニトリルです。構造最適化を行い、エネルギー計算を行うまではこれまで紹介してきた事例と同様かと思います。
Psi4ではpsi4.oepropで’DIPOLE'を指定することで双極子モーメントを計算することが可能です。得られた計算結果の各座標成分はpsi4.variableで取得可能です。分子全体の双極モーメントはxyzの各成分の2乗和のルートで求められるので、最終行でnumpyの処理を行いながら、表示させています。
以下は計算結果ですが、最終行に分子全体の双極子モーメントが表示されています。
双極子モーメントの計算についても化学の新しいカタチさんの下記の記事を参考にさせていただきました。