引き続きPsi4の計算実施用アプリについて紹介したいと思います。
今回は分極率計算の関数について紹介したいと思います。
計算の実行に関してはこれまでと同様にTkinterアプリからの入力値(method, function, baseset)を受けて、計算の実行を行っています。
また分極率ですが、以前の記事で紹介したように計算設定はpsi4.properties以下で行っています。’cc2/3-21g'で計算レベル、’properties'に’polarizability'を設定することで分極率計算を行っています。
計算結果は指定したアウトプットファイルに保存されていますので、ファイル内から分極率の数値を抜き出し、表示するコードを追加しています。
追加しているコードですが、読み込むファイルのパス位置を設定したのち、ファイルを読み込んでいます。分極率の数値は最終行の一つ前の行に記載されていますので、行数をカウントし、その行数より1つだけ少ない行(最終行の一つ前)のテキストをendtxtとして抜き出しています。この辺は前回紹介した分極率計算のコードとほぼ同じになります。
以上、今回は分極率計算の関数について紹介させていただきました。次回からは計算の実施に関するコードについて紹介してゆきたいと思います。