あるケミストの独り言(winchemwinの日記)

ケミスト(化学者)の視点で、面白そうな情報(シミュレーション関係など)を発信

Psi4による量子化学計算-Tkinterアプリ6

 引き続きPsi4の計算実施用アプリについて紹介したいと思います。

今回はマリケンの電荷計算の関数について紹介したいと思います。

 

マリケン電荷計算の関数のコード1

計算の実行に関してはこれまでと同様にTkinterアプリからの入力値(method, function, baseset)を受けて、計算の実行を行っています。

マリケンの電荷計算の関数のコード2

 得られた結果から電荷の計算は以前の記事でも紹介したpsi4.oepropを利用することで実施できます。計算結果のwfnから’MULLIKEN_CHARGES'を指定して算出する形です。それぞれ原子上の電荷のデータ(atomic_point_charges)はnumpyのアレイ形式でmullikenに格納しています。

 ただ計算しただけでは、結果の一覧は表示してくれないので、for文を活用して原子と電荷のリストを作成すると共に、pandasのデータフレームとして表示させる形にしています。表示についてはこれまでと同様にTkinterのToplevelのサブウィンドウを活用する形です。

 

 以上、今回はマリケンの電荷計算の関数のコードについて紹介させていただきました。

  次回は双極子モーメント計算の関数のコードについて紹介したいと思います。