あるケミストの独り言(winchemwinの日記)

ケミスト(化学者)の視点で、面白そうな情報(シミュレーション関係など)を発信

Pythonの活用例について(fit ファイルの利用  その5:Cateye社 Avventuraのデータからー坂の斜度のグラフ)

 前回まではfitファィルの読み込みデータから、時間、距離と標高、スピードの関係についてグラフ化を行ってきました。今回は斜度との関係のデータをグラフ化したいと思います。ロードバイクに乗られている方であれば、上り坂の指標となる斜度のデータは非常に気になるところではないでしょうか。サイクルコンピューターの種類にもよるかと思いますが、私の使っているCateye社さんの Avventuraでは斜度のデータも取得されていますので、そのデータのグラフ化をしてみたいと思います。

 

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時間ー斜度のグラフ(コード)

 グラフ化は読み込んだデータフレームの中の斜度に関する”grade"のデータをy軸に設定してグラフ化を行います。

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時間ー斜度のグラフ(図)

 縦軸に斜度、横軸が時間のグラフが作成できています。走行した坂の大凡の様子がわかるのではないでしょうか(斜度10%超えの区間が結構あり、貧脚の私にとっては結構きつい部類の坂です)。

 これまでの同じように時間との関係ではイメージしにくい場合もあるので、横軸を距離にする場合は以下で行えます。

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距離ー斜度のグラフ(コード)

 この場合、前回までと同様にX軸に距離のデータ”distance"を使うことで距離と斜度のグラフを作成できます。

 

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距離ー斜度のグラフ(図)

 2回同じ坂を登って下っているのですが、2回めは疲れてかなりゆっくりになってしまっているので、横軸(X軸)が時間の場合は1回目と2回目は少し異なる感じになっていますが、横軸を距離にすると2回同じパターンが繰り返されており、同じ坂を登り下りしたのをイメージしてもらいやすいかと思います。

 今回は以上です。次回はグラフの重ね書きの例を紹介したいと思います。