これまでの記事でPsi4に量子化学計算の様々な事例について紹介してきました。
計算の実施にあたり毎回コードを書くのも大変なので、典型的な計算が簡単にできるようにTkinterでPsi4の計算実施用アプリを作成してみました。今回以降複数回に分けて紹介してゆきたいと思います。最終的にはコードはGitHubにも公開したいと思っていますので、興味があれば使ってみてもらえればと思います。
まずはライブラリーのインポートです。Psi4に加えてTkinter関連、数値処理用にpandas, numpy, 描画用にmatplotlib, 化学構造の処理にrdkitを読み込んでいます。
続いて、処理関数の定義を行っていっています。
まずは計算用の座標ファイルの読み込み用の関数の定義を行っています。ファイル形式としてよく使われるmolファイルとxyzファイルを読み込み可能に設定しています。読み込んだファイルは後にpsi4で計算可能な入力形式に変換して計算を実行します。
今回は以上になります。次回以降様々な計算を実施する関数の定義のコード等について紹介してゆきたいと思います。